May 2004

何も咲かない日は


何も咲かない寒い日は、

下へ下へと根をのばせ。

やがて大きな花が咲く。

(作者不詳)





泣いたところで

すっきりするわけではない

世界が変わるわけではない

逝ってしまった人たちが

帰ってくるわけではない

悲しみと怒りの中にある人たちの心が

癒されるわけではない


けれども

泣かずにいられないときがある



暑いので髪の毛を2つに結んで
気持ちを引き締める。

歳は・・・考えないことにする。




風が強い日

薄い雲がどんどん流れる

まるっきり同じ空は

どこにもない

今日と同じ日がないように


過去も そして未来も


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ゆるすことで


許すことで過去を変えることはできない。
しかし、間違いなく、
未来を変えることはできる。
  
by バーナード・メルツァー


「許す(その行為を許可する)」のではなく、
「赦す」だと思うのです。

自分に対しても。


いちご


昨夕、夕飯の用意をしていたら、突然、長男が言うのです。

「忘れてた、同窓会あるの。
 携帯かかってきたからちょっと行ってくる。」

小学校時代の野球チームのメンバーが
集合するというのです。居酒屋で。

金ないし、自分が行ったら未成年にしか見えなくて追い返されるから
顔だけ出してくると言って、お金も持たずに出かけた長男。
11時になっても帰ってくる気配がありません。

「鍵もってるの?」とメールを入れると、
「もってない。24時には帰る。食べてないし」という返事。

しばらくして帰ってきた彼は鍵を掴んでまた出かけていきました。

「公園に行ってくる」と言って。

結局、朝帰りでした。
終電がなくなって帰れなかった友だちがいるので
みんなで公園で夜を明かしたのだといいます。

「1人をぬかしてみんな来た。
 みんな変わってなかった。」

嬉しそうに話す彼を見ていると
1年間だけだったけれど
学童で野球ができて良かったなぁとしみじみ思うのでした。

当時のチームは強く、父母の追っかけもすごかった。
でもあれから7年経ってもつながりが切れないのは
そのせいではなく、やはりメンバーなのかしら。

みんなそれぞれだけど、ほんとに良い奴らです。

* 長男は目下バイトを探している最中。
  「時給のいいとこ」なんて言ってるからまだ見つからないのです。
  いつも高望み。

  ・・・同じようなことを繰り返しても、なかなか学習しないのね。
  でもそれはきっと他人だからわかること。
 

倒した小石を


目当のあるうちは
怖れずに 進むことをしなさい
怖れずに 倒れることをしなさい
そして もう
起き上れなくなったときには
あなたを倒した
その小石をこそ拾い上げなさい

何があろうと拾い上げなさい

by 高野喜久雄


自分を倒した小石を拾い上げること
それこそが自分の道しるべ



本



久しぶりにちょっと離れた図書館に行ったら
モネの庭展が。いつまでも佇んでいたい庭。
水のある風景が好きだったというモネ。


図書館の広場には、小犬と小さな男の子と女の子。
笑いながら小犬を見てる女の子、愛らしかった。

土曜のお昼の平和な光景。




     若草色の葉っぱが透き通る
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それでも・・・



...Honesty and transparency
make you vulnerable.
Be honest and transparent anyway.

What you spend years building may
be destroyed overnight.
Build anyway.

...Give the world the best
you have and you may get hurt.
Give the world your best anyway.

The world is full of conflict.
Choose peace of mind anyway.

by Mother Teresa



朝のニュースを聞いてから
お腹の真ん中にズシンと重石が居座っている。

イラクでフリージャーナリスト2人が
襲撃に遭ったというニュース。

橋田さんのことは、
イラクの人質事件後の番組で初めて知った。
少し話を聴いただけで、
戦場ジャーナリストとしての信念ある勇ましい生き方に
「おお!」と感激した。

いまイラクにいる志葉さんは
無事に帰ってきてくれるだろうか。


直接面識のない人たちだって、心に住むことがある。
そういう人が増えれば増えるほど
人生は豊かに、楽しくなり、そして苦しく、哀しくなる。


けれども、
たとえ一生懸命築いてきたものが
一夜にして失われることがあったとしても、
それでも、築きつづけるのだ。

たとえ傷つくことが増えたとしても、
それでも、知ろうとするのだ、愛するのだ。

ほんとうに尊いものは何なのか捜しながら
常に心の平和を取り戻しつつ。


家


夫が神戸に出張に行ったので、
月曜まで子どもたちの天下(?)です。

神戸、いつか行きたい街。

最近ちょっと凝っていること


自分という存在が関わることで、
相手の新たな引出しを開けるのだ。

by 山田ズーニー



誰かの引き出しを開けてあげようと思うことは
わたしにはほとんどなく・・・。

積極的なようで、結局は受け身のわたし。
だからこそ、わたしには‘他者’が絶対必要なのです。

これを変えなくちゃ、なのかしら?


チューリップ

寝る前にデザートを食べる悪習慣をつけてしまった我が家。

「食べるもん、ないの?」

子どもたちから毎晩必ず請求されます。

なんとか安上がりで美味しいものを、と考え
最近よくつくるのはゼリー。

缶詰の果物とジュースをゼラチンで固めます。

昨日はみかんの缶詰とグレープフルーツジュースで。

「どう?」(ちょっと心配)

変な顔をしながら「うん、大丈夫!」と末っ子。

甘みはジュースと缶詰のシロップで充分です。


あああ、眠い。
お昼、食べて、目を覚ましま?す(もっと眠くなるかも?)

ゴスペラーズを聴きながら


君の声だけが こころを軽くする
ただあいづちを打ってくれるだけで

by 平井堅(「キミはともだち」より)


たくさんの人に届く声と
ほんのひと握りの人にだけ届く声と。


リボン


昨日嬉しかったこと

久しぶりに夕方お買い物に出たら
ピンク色の夕焼け空が見られたこと

お日さまをいっぱいに吸い込んだお布団に
ローズマリーの香り


ベランダの下に
ローズマリーの大株があるのです



ホタルブクロがたくさん咲いています
ドクダミと一緒に飾ってみました

可愛くて清々しい白い花


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背負い方


重荷が人を押し潰すんじゃない、

背負い方が問題なのよ。

by リーナ・ホーン



同じような重荷のように見えても、
それで潰れてしまう人と大丈夫な人と。

背負い方の問題?
もって生まれたものの方が大きいと思うけれど
それは変えようがないもの。
自分に変えられるものは何か、捜すしかないのでしょう。


帽子


爽やかな五月晴れの朝。

いつもと違う道を通って仕事に行ったら
向こうから懐かしい紺色の帽子を被った園児たち。

次男と末っ子がお世話になった幼稚園の子どもたちでした。
(「わたしの場所から」の「心の故郷」を見てね)
どこかの公園にお散歩に行くのでしょうか。
列の最後に園長先生の姿。

「こんにちは」と挨拶したら
立ち止まって「あ、お元気ですか?」と。
私も自転車を止め「ええ!」

話はできませんでしたが、
しばらくそのまま顔を見合わせ頷き合って。

心から尊敬する園長先生。
ほんとうにたくさんのものをいただきました。


・・・たまには違う道を通るのも良いものです。

小さな普通のこと

時々メールのやり取りしている友だちがいます。

最近は、フリースクールに通い始めたお嬢さんのことと
癌の手術をし、この頃ようやく退院したお母さんの話が中心。

何回か前のメールから。

「気持ちが落ち込んでも、食べるってことで
 すごーく元気になれるってことを発見しました。
 ・・・普通のことが本当は大事だし、
 すごい事なのかなって思いました。」


彼女も育てているブラックベリーが
ひっそりと咲いています。
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日曜日

教会の後、ピンクの可愛い薔薇を買って友だちのお見舞いに。
とても喜んでくれて嬉しい。病室も、ちょっと明るくなったよう。
しばらくおしゃべりをして別れる。
「今度は退院して会えるといいね」と言いながら。

教会で歌った讃美歌が心に響いている。

「主よ 御手もて ひかせたまえ・・・」

迷惑かな、と思うので、最初は押さえているのだけれど、
気がつくと声を張り上げている。

こうやっていつもストレス解消している。


午後。
珍しく末っ子以外は家にいる。
夫はテレビっ子の走りで、PCに向かっている時以外はTVをつけている。

他に何も文句はないのだけれど、これだけがネック。
TVの音は時々私にとって耐え難い。
(彼にとって、私のかけるBGMが大抵そうであるように)
そういう時はいつも別の部屋に逃げる。
でもその部屋を今日はテスト中の次男が占領している。

夫が熟睡するまで我慢。
(熟睡する前に消すと、
 「ん?見てるのに」と言う。
 ほんと???)

体育大会

末っ子の体育大会。
全校で8クラスの小規模校
なので、行事をしても迫力には欠けるのです。

運動神経のない我が家の子どもたちは
頑張ることだけが目標。

とりあえず、目標は達成。
楽しそうに競技しているように見えたし・・・。


高校1年の頃、行事になっても嬉しそうでないわたしに
担任の先生が言ったのです。

「何が楽しみで生きてるんだ?」

そうは言わなかったけれど
わたしにはそう聞こえる言葉。

心の中で滅茶苦茶反発したけど
いま思うと、もっと楽しめばよかった。

‘その時’は二度と帰らないのを
みな、後になってから気づくのです。


構図がイマイチですが記念に一枚。
(末っ子もどこかに・・・)
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台風一過

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今日から中間テストの次男。

昨日帰ってきて嬉しそうな顔をして言うのです。

「明日、台風の警報が出てたら、
 学校、遅く始まるんだって。
 それで明日のテストは来週の木曜に延期!」

6時半に起きてきた次男、
一生懸命テレビを睨んでいます。

「波浪警報って何?」

「関係ないよ。ここじゃ、波は出ないから。」

「・・・」

何十分かしてやっと諦めがついた様子で
登校していきました。
坊主頭で振り向いて手を上げるのが可愛い。


ベランダで空を見上げたら、垂れ込める雲の合間に青空が。
雲がどんどん流れ、青空が広がっていきます。

仕事に行く時には、もう一面の青空。
下の方は薄い水色。

流れる雲を見るのが好き。
台風の後の澄んだ空が好き。


心にも雲はいつも流れている。
今日私の心の空はどんな色だろう。

いつも号泣

よせばいいのに、昨日また聞き入ってしまったのです。
さださんの「兵士の手紙ときよしこの夜」(from 「さよなら にっぽん」)。

これは知覧に展示されている特攻隊員の遺書を3通
読み上げているもの。

その中の1通。

一度も「お母さん」と呼ぶことができなかった、
けれども自分を6歳の頃から育て慈しんでくれた継母。

死にに行く直前、その継母に心から感謝し、
「今こそ呼ばせてもらいます」と言って
「お母さん お母さん お母さん」
と呼びかけます。

何度聴いても、そこまで来るともう駄目なのです。

戦で死なせるために子どもを産んだ人も育てた人も
戦で死ぬために生まれてきた人もいないはずなのに・・・。

ただただ悲しい。

今朝見た夢


お布団の上に寝ている

わたしのそばには

ちっちゃな赤ちゃん


おっぱい飲みながら

信頼しきった瞳で

見上げる赤ちゃん


目を合わせ微笑み合う

赤ちゃんとわたし


くすぐると

くっくと笑う



何物にも替えられない

至福のとき


赤ちゃんとわたしを結ぶ

見えないけれど 

どんなものでも

決して切れない糸


つながっているいのち


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高田渡さんのこと(TVから)

びっくりしたのは、
沖縄でライブに出る前から呑んでたこと、
ライブの最中にも呑んでること、
ライブの途中に寝ちゃったこと、
そういうことがあると聞いていたお客さんたちが
それを笑いながら見ていること。

はっきり言って、高田さんは
その辺にいくらでもいるような酔っ払いのおじさんでした。
かっこよくもないし、歌はロマンチックじゃなくて
題材にしているのは、すぐ手の届くところにある身近なこと。

でも、高田さんはとても魅力的な人。

それは自分から選んで豊かさとは無縁の生活をし、
いつもやさしく厳しい目で庶民の生活を見つめ、
片隅に生きる人たちのそばで
生きてこられたからでしょうか。

番組で紹介されていた歌には
アイロニーと悲哀が漂っていました。

私には、
「そりゃ、いろんなことあるさぁ、
 それが人生なんじゃない?
 愚痴や泣き言を言いながら、寄り添って、
 一日一日を生きていこうじゃないの」
と言っているように聞こえたのでした。

高田さんの笑顔はとても人懐っこくて
そばにいる人に自然に伝染するような笑顔でした。

青春時代

昨日NHKに高田渡さんと高石ともやさんが出ていました。

中学から高校にかけて、私は深夜放送が大好きで
毎日のように聞いていました。その頃流行の‘ながら族’。
高石ともやさんの「受験生ブルース」がよく流れていたのは確か高校の頃。
思わず聞き入って、共感していたものです。

高田さんも高石さんも今も歌い続けておられます。
ふたりにとって、歌うことは生きることと同じなのかもしれません。

青春時代は過ぎ去ってしまっても、
心の中には‘あの頃’がずっとあって、わたしを励まし、
原点を思い出させてくれます。

だけど、わたし、心の中は
あの頃とそれほど変わらない気がして仕方ないのです。

みんなそうかしら。

・・・久しぶりに高石ともやさんのCD聴こうかな。

生まれてきてくれてありがとう。

この間TVでダウン症の子どもたちが
初めてダンスの発表会をするまでを追った
番組をやっていました。
そこで紹介されていた19歳の男の子のお母さんの、
こんな意味の言葉が心に残っています。

「(この子)ほんと、この家に生まれてよかった。
 しっかり者のお母さんと
 とってもやさしいお父さんで、ね。」

その子がいるから楽しい、
夫とも上手くやっていける、
と言うお母さん。

でも、自分が先には逝けない、
というのも本心で・・・。

ダンスの発表会は大成功。
最後に色とりどりの風船が舞う中で
「世界で1つだけの花」を歌って踊りながら、
子どもたちも会場の人たちも
とても素敵な笑顔をしていました。